労働・社会保険に関することのほか、社労士試験突破時の勉強法、事務所の日常などについてもつぶやいています。 よろしければご一読ください。
定例ブログと労働時間のお話
2026年4月13日
先月はこちらの業務もさることながら彼岸含めた寺のほうで少し慌ただしくしておりました。
そんなわけでこれまで連載記事的に書いていたブログも更新できていなかったりとサイトのほうは停滞気味でした。
しかし、そんな状況でも実務のほうは段々と増えており、そちらに時間がかかるというあるべき姿にはなっています。
直接的に関係がなかった方からの依頼があったりと、それなりにプラスの動きがあるのはまあ順調、といったところでしょうか。
一方で緊張感も今まで以上に出てくるわけですが。
そうなってくると必要になってくるのは仕事の順序立てや効率化。
5月も行事がある都合それなりの時間確保は必須なので、ダラダラと気楽な個人事業主のスタンスで進めるわけにはいきません。
さて、仕事上色々と労務関連の調べものをすることが多いため、ブラウザを立ち上げると関係したニュースがピックアップされています。
本日その頭にあったのがこちらの記事「自主的サビ残が常態化…労基署が立ち入り調査! 「残業ではなく勉強」「本人が勝手にやったこと」は通用しない?【社労士が解説】」
読めば「そりゃそうだ」という内容なのですが、昭和生まれ平成育ちの私のような人間ですとそれほど珍しい話でもなかったわけです。
昔、キックボクシングの試合に一緒に出た友人がいまして、彼は練習参加のために仕事を時間内にきっちり終わらせていたそうです。
多少早出(手当は残業より低かったそう)もしたようですが、専門性のある仕事ながらしっかりとスケジュール管理して連日ジムに顔を出していました。
ある時彼曰く「俺はミスなく時間内に仕事を終わらせているのに、おやつやタバコ休憩を頻繁にとりダラダラと居座って残業代を無駄に消費している奴より給料が低いのはおかしい」、確かにその通りです。
記事のサービス残業とは少し異なる話ですが、確かにいびつな構造ではあります。
学校勤めの頃も準備などで勤務なのか自主的なのか不明確なところはありましたが、近年は負担軽減の観点からも以前とはだいぶ様相が違うようですね。
法人役員と個人事業主では労働時間をあまりかっちりと守る立場ではないのですが、労務管理を行っているという点から考えると雑すぎるのもどうかとなりますね、「プロとして────」。
そんなわけで今月来月と色々詰まり気味ではありますが、キビキビと仕事して結婚記念日や娘の誕生日にはしっかり時間はとろうかと思います。
あと、上記のような問題でお悩みの方はご相談ください。
定例ブログと研修などのお話
2026年3月2日
本日は19時から研修といいますか情報交換会といいますか、そんな感じのものに出かけてきます。
そんなわけで本日の仕事のシメに月一ブログでも書こうかな、といったところです。
日が進むと私の場合彼岸もありますし、月末締めの仕事なんかも結構出てきていますのでサボってしまいますからね。
これを書いている時点ではまだ更新されていないのですが、当所は「SRPⅡ認証」というものを受けました。
簡単にいえば「しっかりと個人情報保護のための措置を整えてますよ」ということです。
しかし、これを自力で色々書類を作成して申請してというのはなかなか難しかったのではと思います。
何で他人事かといいますと、ちゃんと社労士会で取得のための研修及びガイドを示してくれていたからです。
登録前の時点で社労士会は研修が充実しており、支部内での交流も活発、ノウハウを得やすい環境ということを聞いていましたが、まさにその通りと感じています。
登録して約半年ですが、上記含む複数の研修も受け、会合にも顔を出させてもらっていると、確かに知識も維持できますし、上積みできている感覚があります。
試験についても苦しみましたが、実務に直結する内容がメインであるのも業務への入りやすさがありいい点かと思います。
先の勢いで以前から予定していたクラウドソフトに契約したりと、色々2月は頑張って進められたというのが感想です。
あとは、もう少し仕事に追われればいいんですけどね。
とはいいつつも、完全に初めましての案件も少し出てきました。
今日はそこで不明確なところもあるので先輩に確認してこようと思います。
~番外編~宗教法人課税の前に…
2026年2月14日
研修のための動画を視聴しようとPCを開いたところ、なぜか当該サイトにアクセスできないため、タイムリーネタをひとつ。
過日、宗教法人課税のニュースが目につきました。
SNS等では様々な意見が出ているようですが、ひとついえることは固定資産税の課税強化に至った場合は私のいる寺は成立しなくなります。
都心部の小規模寺院には厳しいお話ですので、さすがにいきなりスタートできるようなことでもないかとは感じています。
とはいえ、境内で行う一般的な駐車場や外部向けのほぼホテル業のような宿坊に関しては収益事業としての線引きは必要かと思います。
また、法人格の売買や名義貸しによる脱法的な行為も問題になっているようです。
しかし、このようなことを行っているのはごく一部、少なくとも仲間内ではこうした明確にアウトなことをやっている者はいません。
そうはいっても、こうした報道が出れば宗教法人全体に不信感を抱かれるのも事実、よく考えてほしいものです。
さて、このような議論が出てしまう前に我々も襟を正さねばなりません。
とりあえずは線引きも曖昧になっておらず、明確に納める必要があるものには対策をとる必要があります。
社労士のテリトリーにあるものは、たびたび記事に出している労働保険と社会保険です。
こちらははっきりと宗教法人にも加入義務があるもので、今までスルーできてしまっていたのも別に特権があるわけではありません。
現在都内で行われている労働保険の加入勧奨も義務であるから実施されているものですので、しっかりと対応する必要があります。
ここでゴネたりごまかしたりしていれば、義務であるものにも従わず優遇だけ受けているという悪印象を持たれうるでしょう。
厚生年金で見てみても、代表役員は法人の従業者として加入義務があります。
しかし、国民年金保険料を支払っているからそれで十分と考える方もいるかもしれません。
では、実際の額面で比較してみるとしましょう。
例として「40歳の夫婦(妻の年収130万円未満の被扶養)で法人からの給与が40万円の世帯の1月分(令和7年度)」としますと
・国民年金保険料→17,510円×2人=35,020円
・厚生年金保険料→個人負担37,515円(法人負担分を含めると75,030円)となります
国民年金保険料は厚生年金保険料より個人負担でもやや少なく法人負担分を含めると大幅に低くなります。
厚生年金に加入していない分、将来のリターンが少なくなるというデメリットはあるものの、外部の目からすると保険料を不当に下げているとみられる可能性もあります。
特にこの社会保険料に関しては近年頻繁に話題となる事柄ですので、一番不満を感じている現役世代からのイメージは格段に悪くなる恐れがあります。
まして、社会保障の3つの機能には「所得の再分配」というものが挙げられます。
言ってしまえば広義の「布施」にあたるものですので、それを疎かにするわけにもいかないでしょう。
まだこれらの問題はあまり表面化していません。
まだ、というだけであって、調査が行われ未加入率などが公表されれば明確な数値として世間一般に悪印象を与えます。
先の課税の議論に関しても一気に世論は傾くでしょう。
一部、調査に対してぞんざいな対応をされたという話も聞きますが、そうした行為も不信感を抱かせかねませんので控えるべきです、現代風にいえばSNSなどで拡散されかねません。
まずはこうしたはっきりとNGなところを潰していく必要があります。
とはいっても、色々と素人が完璧に行うのには無理がありますし、負担もなかなかのものです。
そのために豊富なアウトソーシング先のプロフェッショナルがいます、税務に関しては税理士に頼ればいいですし、社会保険は社労士を使えば安心です。
詳細な話は連載記事で引き続き紹介していきますので、まずはしっかりと足元を固めつつ信頼を保てるように心がけていきましょう。
定例ブログと昨今の労働保険加入勧奨のお話
2026年2月3日
いつの間にか節分ですね。
毎月何となく数本のブログ記事を書けていたのですが、1月は忙しく放置してしまいました。
寺でいえば修正会、社労士会でいえば賀詞交歓会、そしてプライベートでの新年会と付き合いが多かったのですが、これらはスポット的なものですね。
とはいえ、体重やらコンディションはイマイチで、道場に行けば昨年以上にバテている情けなさ、アラフィフは取り戻すのにどれだけかかるかわかりません。
そんなイマイチな近況ではありますが仕事は増えました、ありがたいことです。
表題にもある労働保険加入勧奨については都心部分から段々と周辺に広がっているようです、おかげで相談もちらほらと。
労働基準監督署は司法警察の役割を果たしますので、あまり不遜な態度をとったりいい加減な対応はしないのが吉です。
体感、この加入勧奨はそれなりの成果が出ているのではと推測されるので、次第に周辺自治体にも広がっていくのではないでしょうか。
早目の対応を推奨します、ご不安な方、診断が必要な方はお問合せください。
以前、税務やら何やらを全て住職が独力でこなすのは無理だしストレスも凄いのでアウトソーシングを活用したほうがいいという話を同業(寺)の方としましたが、私もそう思います。
実際、私も税務は基本的に税理士の先生に投げていますし、コスト的に見てもそこまで過剰な負担であるとは思いません、むしろ安心と常に更新されている専門知識に乗れることを考えれば割安だと思います。
そうしてできた時間は自己研鑽なり家族サービスなり、多忙な方であれば休養に使えばいいわけで、COLの向上にもつながることでしょう。
さて、労保・社保に関して書いていると何だか不安になったり、中には脅されているのではなどと思う方もいるかもしれません。
しかし、私自身は現在の檀信徒制度については継続していってほしいと強く願っています。
基本的に私たち寺生まれは生まれたときからずっとそこに住んでおり、お参りいただく檀家の方々とは長い付き合いです。
私の寺は仲良くやれていると思っており、葬儀や回忌法要があれば共に悼み、進学や結婚といった慶事があれば共に喜び、親しい親戚のような関係を築けていると感じています。
人間関係が希薄になる昨今、こうしたつながりは非常に良いものであると思っております。
また、折に触れて仏教に触れること、これはモラル形成にも非常に重要な効果があるといえるでしょう。
やはり、世界で見ても宗教は道徳心のベース、それの一端を担う宗教法人の役割は決して軽いものではないと思います。
それが法令違反やら社会保険料のごまかしやらで信頼を失墜させ人々の心を離れさせてしまうのは、この先非常に悪い影響を起こしうることです。
中には「今まで何も言われなかったのにどうして急に」などと感じる方もいるかもしれませんが、逆に今まで野放しだったのはただのラッキーです。
目の前の道路を時速200キロで走っても捕まらないこともありますが、それと同じです。
特に社会保険料に関しては選挙もあり毎日耳にする話でもあります、何かアクションが起こってくる前に対応をご検討ください。
新年のご挨拶と最低賃金のお話
2026年1月4日
新年あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願い申し上げます。
寺院のほうもそうですが、書いているタイミングは年明け前です。
公開されるタイミングは三が日も駅伝も終わった月曜日、多くの方は仕事始めになるのでしょうか。
私は始業を少し遅らせていますが半分は私情ですので、急ぎの要件あればご連絡いただいて問題なしです。
年末は24日まで法事があり、30日には葬儀、31に除夜の鐘、年始は年始回り、そして、平日がやってきます。
労基法どうなってるんだという話ではありますが、私は代表役員なので基本的には対象外ではあります。
深夜割増賃金は役員でも除外されないのですが、一応それなりの待遇やそうした事態をある程度想定した給与ということで問題はないようしています。
自分の備忘録のようになっていますが、興味ある方はこちらをご覧ください。
さて、かつて少し聞かれたことをもうひとつ備忘録的に。
毎年概ね10月に最低賃金が発効となります。
寺院ですと寺庭夫人、つまり、住職の奥さんがいるわけで、寺院所属で給与をもらっているケースがあります。
しかし、上記のような感じでその奥様もなかなか大変だったりします。
法要前には本堂から客間から清掃しますし、住職が留守にしていればしっかり留守番をしなければなりません。
留守番も労働から解放されているわけではないので、いわゆる手待ち時間、労働時間カウントになります。
かなり縁の下の力持ちといった重要な役割を果たしています。
清掃時間などは限度はありますが、先の客待ちの状態などを入れると労働時間がとてつもないことになり時給換算すると最低賃金を割るのでは、ということを聞かれたことがあります。
これに関しては厚生労働省の資料にもありますが「同居の親族のみを使用する事業」は除外されています。
一応、使用従属性等の諸条件を見ることになりますが、基本的には適用除外で問題ないでしょう。
そうはいっても、先の通り寺庭夫人もなかなか大変です、無給などというのはもちろん、あまり低賃金というのもどうかと思われます。
感謝の念も込めてそれなりの給与を出した方がよろしいかと思います。
ただし、被扶養の壁の130万円に関しては十分注意を払ってください。
労働時間をしっかり記録し、所定時間以外は住職が電話も来客も対応する、のような形も負担軽減含めて有効でしょう。
また、労災保険でもたびたび出したように「同居の親族」という点についてはご注意ください。
通いの場合で先代夫婦などに色々な寺務をさせていたりするとそちらにひっかかる可能性があります。
業務の諾否の自由の点などから実態判断にはなると思いますが、たびたび出しているように行政も完全放置ではありません、頭に入れておくといいでしょう。
ところで、願生寺では彼岸やお盆以外のお参りの際には事前連絡をお願いしています。
まだ徹底されておらず連絡なしでお参りされる方もいますが、これが基本システムになると労働から解放されている時間は増えるかもしれないと思ったところ、葬儀連絡などはいつあるかわからないので電話待ち時間になってしまいそうです。
なかなか宗教法人の労務管理も難しいですね。