ゼロからスタート 独学社労士RTA 1年半③ ~まずは武器選び~
2025年12月23日
前回は独学といいつつも他を勧めるような内容でしたが、今回はちゃんと独学向けです。
単独でどうやって勉強するか。
当然ながら市販のテキストを利用します、これはいうなればメインウェポンです。
年間を通じてガッツリと読み込むことになりますので、しっかり相性の良いものを選ぶ必要があります。
書店で1000ページ超えの分厚いテキストを見てゲンナリした方もいると思いますが、これをマスターしないと合格は見えてきません、がんばりましょう。
私も教員時代は山川出版社の『詳説 世界史研究』を全部頭にぶち込んでいたものです。
もう3割程度は抜けていると思いますが、このレベルは人間業の範疇ですのでイケます。
私は2回受験しましたが使ったテキストは
1年目→『ユーキャンの社労士 速習レッスン』
2年目→『出る順 | 2025年版 社労士 必修基本書』(LEC)
でした。
ネットで「社労士 テキスト オススメ」などと検索する行為は基本的に無駄です、ラインナップを網羅できるとは思いますが、実物を見てみないと何ともいえないでしょう。
上記は分厚いテキストですが、書店で見ればもっと薄いものもあります。
薄い方が携帯はしやすいでしょうが、当然ながら情報量は少なくなります。
難化が見られる近年の試験ではあまりあっさりしすぎるのも不安と思われますので、求められる知識量はそれなりのものと割り切ってゴツいもののほうがいいでしょう。
では、サブで使ってみるのはどうかと思うかもしれませんが、そんなに何冊も網羅している余裕はないと思われます。
後日紹介する雑誌でフォローというのも手かもしれませんが、メインということを考えると選択肢は自ずと狭まってきます。
これも後ほど取り上げますが、ただマニアックなことに触れまくっているというのも良いとは限りません、重要ポイントやトレンドの把握が重要です。
そういう点であれば大手資格予備校が研究して出しているものにアドバンテージはありそうです。
また、分厚いテキストでも「労働系」「社会保険系」と分離できたりするので、鞄に突っ込むことは十分可能です。
肝心のテキスト内容に関してですが、私は思い立ったタイミング的に一発突破を想定していなかったので、良いチョイスだったと思います。
ユーキャン様の速習テキストは見やすさ、わかりやすさのポイントは高いと感じました。
ゼロからスタートした私としては非常に入りやすく、ある程度のベースはしっかり作れたと思います。
一方で、一部の項目があっさりしすぎ、一般常識のデータが出版時期の都合古い(これも後日触れます)といったことが挙げられます。
ステップを踏む前提の1年目には適していたのは感じましたが、2回目の試験に臨むにはもう一押しと感じるところがあったので2年目は変更することとしました。
その2年目で選んだのがLEC様の基本テキスト。
こちらは前年のものと打って変わってお堅いイメージです。
要点はいい感じに押さえているものの、電話帳のような紙質にびっしりと説明が記されているのは初学者にはあまり向かないかもしれません。
その分、情報の網羅に関しては十分な印象です。
前者もそうですが、同シリーズの問題集というのも存在しているので、そちらとの連携に関してもやりやすさは感じました。
ただ、ある程度の基礎を身につけた上でのチョイスだったので、初っ端から選ぶとすると少し厳しいかもしれません。
しかし、1年で突破しようと考えるなら段階を踏むよりは少しチャレンジする必要はあるでしょう。
易しめな前者をうまくフォローを使いつつという手もあるとは思いますが、目標やコスト制限などと相談する面もあるでしょうから、状況に応じてといったところでしょうか。
さて、同様の大手が出しているガッツリ目のテキストではTAC様を外しています。
別にこれは毛嫌いでもなく、2年目のテキスト選びで二択に入っていました。
選ばなかった理由は1年目のラストに買った書店販売型の模試が難しすぎて合わないイメージがあったためです。
模試についても後々触れますが、『みんなが欲しかった~』に関しては悪くないどころかむしろ良かったと思います、別のものが私には合いませんでした。
一応、開業にあたりこの手の網羅的なテキストはあったほうがいいため、本年版は試しに『みんなが欲しかった!社労士の教科書』を購入しましたが、見やすさも内容も良いと思います。
ただ、ガチ試験勉強には使用していない上、合格できるレベルで見ての話になるので何とも言えないところはありますが。
結局のところ
・実物を見ましょう
・ある程度の情報量は意識しましょう
を踏まえればあとは個人の好みといえるでしょう。
また、テキストには対応する問題集もあります、そちらもセットで印象を見てみるといいでしょう。
問題集についても触れますが、やはりセットのものがメインになると思います。
テキストの対応ページなどがあったほうが勉強はしやすいので、併せてチェックしてみてください。
なお、テキストの費用は高くても4000円程度です。
メインではありますが、もちろんこれだけでの突破は難しいので、予算はもう少し用意しておいてください。